日本は資源のない国、輸入に頼って生きている国と言われることもあるが、
そもそも、人間の命を守る最終的な資源は、太陽、水、緑、土である。
つまり、人間が生き残っていくために大切な資源が日本には豊富にあるのだ。
温暖化により、日本の気候が劇的に変わる可能性もないではないが、
基本的に、日本は水と緑に関して、世界でも有数の国である。
最近でこそ日本でも、「水は買って飲む」という習慣が根付きつつあるが、
外国では随分前からあったことで、それだけを見てみても、
日本の優位性がわかるというものだ。
今後は、石油不足より水不足の方が、
より深刻になっていくと予想される、現代社会。
石油は重要な資源であることに間違いないが、
人間の生命にとっては二次的なもので、水の豊富な土地は、
今後産油国以上に、価値の高いものになっていく可能性がある。
外国のミネラルウォーターを仕入れて売るよりも、
日本の豊富な資源である水を活かしたビジネスを、
世界的に広げるチャンスも増えてくるだろう。
水田稲作は、天からの恵みである水を活かした、
日本伝統の文化であり、生活の知恵だ。
少子高齢化による後継者不足で、
田んぼが減っていく姿は、とても残念なものである。
身体の3分の2は水であり、1日に数リットルが排出される。
水は、命を守る最終的な資源なのだ。
水不足にある国からの食糧の輸入に頼るよりも、
原点に返って、食糧自給率を上げていくことが、
日本のためになるのではないか。
さらに、世界に向けて水ビジネスを行えることを考えれば、
これ以上田んぼを減らしたりすることは、避けるべきだろう。
地産地消の循環型文化を発展させることが、
これからの日本を支えていく様な気がしてならない。