地球温暖化で日本に来る台風が変化する?







毎日のように地球環境問題に関するニュースや、
話題が取りざたされているが、いざ自分達に何ができるのかと言えば、
明確にこれというものは、ありそうでなかなかないものだ。



ゴミの分別や排水に関することぐらいだが、
一人ひとりの家庭でできることは、
全体からすれば氷山の一角で、具体的な効果は見えづらく、
毎日続けるのは億劫になってくる。



しかし、地球温暖化に伴う気候の変化は、
確実に日本に影響を与えている。



例えば、以前にはなかった局地的な豪雨が頻発していること、
台風の長期化も、その1つである。



台風が暴風雨や高潮により、大きな被害をもたらす一方で、
水資源の貴重な供給源でもある。



従って、地球温暖化の影響で日本に近付く台風の個数や強さが、
どのように変化するかは、私たちにとって重要な問題だ。



台風が日本に接近する確率は、西太平洋域の、
どこで発生するかによるところが大きい。



例えば、フィリピン近海で発生した台風の多くは、
東南アジアや中国に向かうが、その東方で発生した、
台風のほとんどは、日本にやってくる。



これが将来地球温暖化によって、海域が少し東に移動するため、
移動経路にも変化を与え、日本への台風接近数は、
減少するという予測結果が出ている。



しかし、接近数は減少しても、温暖化時は、
台風のエネルギー源である、大気中の水蒸気量が、
増加すると考えられており、従来考えられなかった規模の、
暴風・豪雨災害が引き起こされる可能性がある。



特に温暖化時には海面水位上昇も予想され、
台風が強化されていることもふまえると、
島国である日本の海岸線の防災強化は、急務と言えるだろう。



気象に関することは不確実性も多いが、注意を怠ってはいけない分野の1つだ。