一人からできる温暖化対策







地球温暖化は、産業革命以降の工業化に伴う、
大量生産、大量消費、大量廃棄の、社会経済システムが、
引き起こした問題と言える。



先進国における、豊かな暮らしの反比例として、
生じたものとも、言えるし、21世紀最大の課題の、
1つであることは間違いない。



産業分野の排出ガスの規制などは、もちろんだが、
一人ひとりの家庭においても、地球温暖化に繋がる、
暮らしのあり方に、気付く必要があるし、
生活習慣などを見直す必要がある。



例えば、家庭からの温室効果ガスの排出量は、年々増加している。



電気、ガス、ガソリン・灯油などの、
石油の無駄遣いを減らし、太陽光や太陽熱などの、
再生可能エネルギーに転換していく、取り組みも大切である。



しかし、それにはコストもかかり、
二の足を踏む人たちも少なくない。



そこで、誰にでも簡単にできる温暖化対策を紹介しよう。



一口にエコライフといっても、様々なやり方があるが、
例えば、



「使い切るだけの、お湯を沸かす」
「テレビは観たい時だけ、付ける」
「使っていない部屋の、電気は消す」



などは、誰にでもできる簡単なものだ。



「物を大切にして、長く使うように心がける」とか、
「買い物の時は、買い物袋を持参する」といったことも、
簡単にできるので、率先して取り組んでいこう。



他にも、



「冷暖房の設定を、控えめにする」
「風呂の残り湯を、洗濯や庭の水やりに利用する」



など、今まで何気なくムダにしていたことを見直せば、
それだけで、立派な温暖化対策になる。



あまり難しく考えず、1つ1つ自分にできることから始めてみよう。





環境問題は人間の問題







そもそも、”環境” という言葉の意味は、
人間や生物を取り囲んでいる周囲において、
意識や行動の面で、何らかの相互作用を及ぼしあうもの、
または、その外界ということだ。



・「大気」
・「水」
・「土壌」



が土台になっていて、



・「人間や生物」



が存在し、
これらは互いに関わりあっているというわけで、



要するに、環境問題は、人間が引き起こしている問題なのである。
極端な話、人間がいなくなれば、環境問題も起きないと言える。



例えば、地球温暖化の大きな原因の1つが、
人間の産業活動による二酸化炭素増加で、
それによって、洪水や干ばつ、海面上昇など、
人間に不利益な状況を、作り出しているわけである。



地球環境問題という言い方をしていても、
惑星としての地球全体が危ないわけではない。



人間の生活している場所や空間が、危ないだけである。



そういう面を見ても、環境問題は、
人間の問題とみて、間違いではないだろう。



大気汚染1つとってみても、かつては、光化学スモッグなど、
日本において、大気汚染が大きな問題となった。



一時期改善されたように見えたが、
最近は、中国から流れてくる大気汚染の問題が、
大きくクローズアップされている。



現在、2代大気汚染物質として、
世界中に深刻な影響を与えているのが、
『浮遊粒子状物質(SPM)』と、『光化学オキシダント』だ。



特にSPMの影響は深刻で、世界中の大都市部において、
深刻な状況になっている。



中でも、微小粒子状物質PM2.5は、肺胞など、
気道の奥に入り込みやすく、肺がんなどに繋がる、
有害物質として知られている。



規制もさることながら、実態解明を、
早急に進めてもらいたい分野の1つだ。





高まる環境問題への関心







日本は戦後、世界に類を見ないスピードで、
経済発展を遂げ、先進国としての地位を確立していった。



しかし、その負の部分として、主に1960年代に、
水俣病や四日市ぜんそくなど、公害問題が起こったことは忘れてはならない。



法律の制定や公害防止技術の進展によって対策が進み、
部分的には改善されたものの、アスベストなどの新たな公害問題もあり、
今後もいろいろ発生する可能性もある。



こうした大気汚染や水質汚染は、先進工業国の局地的な問題と考えられてきたが、
現在では、地球全体の環境問題が大きくクローズアップされている。



その1つが、『地球温暖化』に関する問題だ。



書店に行けば、「環境問題」「地球環境」という言葉が、
含まれている書籍は簡単に見つかるし、
テレビや新聞でも盛んに報道されている。



かつては、あまり関心のない他人ごとだった環境問題が、
自分たちのこととして考えられるようになったのは、
1980年代半ば以降のことで、比較的最近のことだ。



その理由は、本当に地球温暖化との関連があるかどうかはさておき、
氷河が溶け出したり、海面上昇が起きていたりと、
目に見える変化が著しくなったためである。



つまり、環境の悪化が単なる予測ではなく、
現実味をかなり帯びてきたからなのだ。



日本の魅力の1つは四季にあるが、
最近では極端に暑くなったり寒くなったりで、
春と秋の時期が以前より短くなっているのは、
多くの人が感じていることだ。



オゾン層の破壊や酸性雨など、1つ1つの環境問題がバラバラではなく、
相互に関連して、地球環境に影響を与えているのは間違いない。



今後も決して他人事と思わず注視していく必要があるだろう。





今後、世界は水不足になる?







日本は資源のない国、輸入に頼って生きている国と言われることもあるが、
そもそも、人間の命を守る最終的な資源は、太陽、水、緑、土である。



つまり、人間が生き残っていくために大切な資源が日本には豊富にあるのだ。



温暖化により、日本の気候が劇的に変わる可能性もないではないが、
基本的に、日本は水と緑に関して、世界でも有数の国である。



最近でこそ日本でも、「水は買って飲む」という習慣が根付きつつあるが、
外国では随分前からあったことで、それだけを見てみても、
日本の優位性がわかるというものだ。



今後は、石油不足より水不足の方が、
より深刻になっていくと予想される、現代社会。



石油は重要な資源であることに間違いないが、
人間の生命にとっては二次的なもので、水の豊富な土地は、
今後産油国以上に、価値の高いものになっていく可能性がある。



外国のミネラルウォーターを仕入れて売るよりも、
日本の豊富な資源である水を活かしたビジネスを、
世界的に広げるチャンスも増えてくるだろう。



水田稲作は、天からの恵みである水を活かした、
日本伝統の文化であり、生活の知恵だ。



少子高齢化による後継者不足で、
田んぼが減っていく姿は、とても残念なものである。



身体の3分の2は水であり、1日に数リットルが排出される。
水は、命を守る最終的な資源なのだ。



水不足にある国からの食糧の輸入に頼るよりも、
原点に返って、食糧自給率を上げていくことが、
日本のためになるのではないか。



さらに、世界に向けて水ビジネスを行えることを考えれば、
これ以上田んぼを減らしたりすることは、避けるべきだろう。



地産地消の循環型文化を発展させることが、
これからの日本を支えていく様な気がしてならない。





地球温暖化で日本に来る台風が変化する?







毎日のように地球環境問題に関するニュースや、
話題が取りざたされているが、いざ自分達に何ができるのかと言えば、
明確にこれというものは、ありそうでなかなかないものだ。



ゴミの分別や排水に関することぐらいだが、
一人ひとりの家庭でできることは、
全体からすれば氷山の一角で、具体的な効果は見えづらく、
毎日続けるのは億劫になってくる。



しかし、地球温暖化に伴う気候の変化は、
確実に日本に影響を与えている。



例えば、以前にはなかった局地的な豪雨が頻発していること、
台風の長期化も、その1つである。



台風が暴風雨や高潮により、大きな被害をもたらす一方で、
水資源の貴重な供給源でもある。



従って、地球温暖化の影響で日本に近付く台風の個数や強さが、
どのように変化するかは、私たちにとって重要な問題だ。



台風が日本に接近する確率は、西太平洋域の、
どこで発生するかによるところが大きい。



例えば、フィリピン近海で発生した台風の多くは、
東南アジアや中国に向かうが、その東方で発生した、
台風のほとんどは、日本にやってくる。



これが将来地球温暖化によって、海域が少し東に移動するため、
移動経路にも変化を与え、日本への台風接近数は、
減少するという予測結果が出ている。



しかし、接近数は減少しても、温暖化時は、
台風のエネルギー源である、大気中の水蒸気量が、
増加すると考えられており、従来考えられなかった規模の、
暴風・豪雨災害が引き起こされる可能性がある。



特に温暖化時には海面水位上昇も予想され、
台風が強化されていることもふまえると、
島国である日本の海岸線の防災強化は、急務と言えるだろう。



気象に関することは不確実性も多いが、注意を怠ってはいけない分野の1つだ。





地球温暖化とエネルギー安全保障







地球温暖化を考える際に避けては通れないのが、エネルギー問題である。



とりわけ、石油を中東からの輸入に頼ってる日本にとっては、
エネルギー安全保障がきちんとなされているかどうかは、大きな関心事だ。



例えば1973年のオイルショックの際は、街角からネオンが消え、
トイレットペーパー買い占め問題など、狂乱物価と称された、
インフレに繋がっていった。



オイルショックが起きた原因は、中東戦争と大きな関係があったわけで、
今後も同様のことが起こる可能性はある。



2011年には、チュニジアやエジプトなど中東諸国で、
民衆革命が起き、独裁体制が打倒され、
”アラブの春”と呼ばれた出来事は、記憶に新しい。



もっとも、民主化が実現したはずの国で、新たな内部抗争などが起こり、
泥沼化しているケースもあるなど、中東をめぐる情勢は、
いつの世も不安なものがある。



また、かつては先進国の援助の対象だった、途上国と呼ばれた国達が、
現在は、新興国と評されるようになり、世界市場の中で、
日本の強力なライバルとなっている。



今後ますますその傾向は強まり、
国際的な力関係のバランスは、かなり変化すると予想される。



経済力と温暖化対策は、場合によっては、
反比例することもあり得るものだ。



というより反比例せざるを得ない。



産業に力を入れれば入れるほど、いくらエコに力を入れたところで、
排出される二酸化炭素などは、増えざるを得ないからだ。



環境に配慮することは当然だが、それを優先するあまり、
国力が低下しては、これからの国際社会を生き抜いていくのは難しい。



ましてや、民主主義が根付いていない国が跋扈しようものなら、
余計温暖化は進んでしまうだろう。



バランスを取った難しいかじ取りをこなしていくことが、
日本だけでなく世界のためになる。



企業が、グローバルな視点を持つことが当然になっている今、
国民一人一人においても、同様の視点を持たなければいけない時代に、
なってきていることを噛みしめたい。