そもそも、”環境” という言葉の意味は、
人間や生物を取り囲んでいる周囲において、
意識や行動の面で、何らかの相互作用を及ぼしあうもの、
または、その外界ということだ。
・「大気」
・「水」
・「土壌」
が土台になっていて、
・「人間や生物」
が存在し、
これらは互いに関わりあっているというわけで、
要するに、環境問題は、人間が引き起こしている問題なのである。
極端な話、人間がいなくなれば、環境問題も起きないと言える。
例えば、地球温暖化の大きな原因の1つが、
人間の産業活動による二酸化炭素増加で、
それによって、洪水や干ばつ、海面上昇など、
人間に不利益な状況を、作り出しているわけである。
地球環境問題という言い方をしていても、
惑星としての地球全体が危ないわけではない。
人間の生活している場所や空間が、危ないだけである。
そういう面を見ても、環境問題は、
人間の問題とみて、間違いではないだろう。
大気汚染1つとってみても、かつては、光化学スモッグなど、
日本において、大気汚染が大きな問題となった。
一時期改善されたように見えたが、
最近は、中国から流れてくる大気汚染の問題が、
大きくクローズアップされている。
現在、2代大気汚染物質として、
世界中に深刻な影響を与えているのが、
『浮遊粒子状物質(SPM)』と、『光化学オキシダント』だ。
特にSPMの影響は深刻で、世界中の大都市部において、
深刻な状況になっている。
中でも、微小粒子状物質PM2.5は、肺胞など、
気道の奥に入り込みやすく、肺がんなどに繋がる、
有害物質として知られている。
規制もさることながら、実態解明を、
早急に進めてもらいたい分野の1つだ。